花樂苑は開苑10年を迎えました
花樂苑は、この8月で開苑10年を迎えました。 開苑したばかりの頃は、まだ若い木々が細い影を落とし、苔も少しずつ広がり始めたばかりでした。 それが今では、参道にはやわらかな緑が息づき、木々はしっかりと枝葉を広げ、季節ごとに穏やかな表情を見せてくれるようになりました。
この10年の間に、春の光が芽吹きを照らし、夏の風が濃い緑を揺らし、秋の木漏れ日が参道をやさしく包み、冬の静けさが心を整えてくれました。 その自然の移ろいの中で、ご家族様がゆっくりと歩きながら想いを寄せる姿は、苑にとって何よりの温かさでした。
お参りに来られる皆さまがそっと手を合わせる時間、供花の色や香り、ふと立ち止まる瞬間──。 その一つひとつが花樂苑の景色を育て、10年の歩みをやさしく満たしてくれた大切な記憶です。 苑がここまで育ってこられたのは、自然だけでなく、皆さまの想いが重なり合ってきたからこそだと、節目を迎えた今、改めて深く感じております。
これからも、季節の音や光がそっと寄り添う、安心して訪れていただける静かな場所であるよう、変わらぬやさしさを大切に、丁寧に苑を守り続けてまいります。
10年間のご厚情に心より御礼申し上げます。